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利休道歌

ふと、ナンデモ帳をめくると、忘れていたページに出くわしました。
ナンデモ帳は、日本に帰ったら行きたい場所やこちらで行きたい場所、アイディア(?!)など忘れやすいことを何でも乱雑に書いているだけのものです。

たぶん今年に書き留めたであろう、利休道歌(りきゅうどうか)。

これは、千利休の教えをはじめての人にもわかりやすく、おぼえやすいように、和歌の形にしたもので、実にすんばらしいです! 

その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけれ
-学ぼうとする気持ちをしっかりと持つことが大切であり、自分で学ぼうとする心こそが上達への第一歩であるということ

茶の湯とはただ湯をわかし茶を点てて のむばかりなることと知るべし
-茶の湯は決して難(むずか)しいものではなく、お湯をわかしてお茶を点て、まず神仏に供え、お客様に差しあげ、そして自分もいただくという、日常生活をもとにしていることを教え

四規  和敬清寂(わけいせいじゃく
-お互いに心を開いて仲良くすること
-尊敬の敬で、お互いに敬いあうこと
-清らかという意味ですが、目に見えるだけの清らかさではなく、心の中も清らかであるということ
-どんなときにも動じない心を持つこと

千利休の本をちょっと読んでみて、驚いたことは、拡大とは無縁の縮小へ向けた世界。桜全体を見るのではなく、あえて桜の花びらの割れ目を見る。私の勝手な解釈だけど、利休はお茶室に小さな地球、さらには宇宙を作りたかったのではないか。あの時代にあえて小に目を向けたところに、殴られたような衝撃を受けました。

こんなに感動した利休の教えの、次のページには、きっともっと素晴らしい教えをメモしたに違いないと、ページをめくると、乱文で、「たるみ&毛穴、90分18,000~ と エステのHP」でした。ハワイのエステで効きそうだと思ってメモしたんだ。日本に行ったら試したいひとつ。あ”~あ、ほうれい線が気になる。

by ringo-ringo2 | 2009-12-10 15:14 | about me